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Journal of Organic Chemistry誌に論文が掲載されました

当研究室の研究成果がアメリカ化学会・Journal of Organic Chemistry誌に掲載されました。


多環芳香族炭化水素(PAHs)は、そのユニークな光電子物性と電気化学的挙動から、現代の有機化学において大きな注目を集めており、有機エレクトロニクス分野での活用が期待されています。近年、PAHsにアズレン骨格を組み込むことで、さらなる機能性を付与する研究が盛んになされています。しかしアズレンの特異な反応性は、アズレン骨格を含むPAH誘導体の合成においてしばしば問題となります。

 本研究では、2-Amino-4-arylazulene誘導体の新規合成法と、Brønsted酸触媒をもちいた分子内環化反応によりアズレン含有PAHs(6-Aryl-7H-naphth[3,2,1-cd]azulen-7-one)を合成する新しい方法を開発しました。さらにこれらの化合物は、電気やpH変化などに応答して色が変わる『クロミズム』という現象を示すことも明らかにしました。このような特性を利用することで、エネルギー効率の良い電子デバイスや、環境中のpHを検出するセンサーなどに応用できる可能性があります。

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