Organics誌に論文が掲載されました

当研究室の研究成果がOrganics誌に掲載されました。

Synthesis and Properties of 3,8-Diaryl-2H-cyclohepta[b]furan-2-ones

Taku Shoji,* Daichi Ando, Masayuki Iwabuchi, Tetsuo Okujima, Ryuta Sekiguchi, and Shunji Ito, Organics 2024, 5, 252-262.

2H-シクロヘプタ[b]フラン-2-オン類は医薬品や天然物、そしてアズレン類の出発物質として注目されている化合物です。

　本研究では、新規化合物である3,8-ジアリール-2H-シクロヘプタ[b]フラン-2-オン類の合成を連続的な鈴木-宮浦カップリング反応により達成しました。合成した3,8-ジアリール-2H-シクロヘプタ[b]フラン-2-オン類の光学的、電気化学的そして構造的特性を、UV/Vis分光法、サイクリックボルタンメトリー（CV、微分パルスボルタンメトリー（DPV）、理論計算、および単結晶X線結晶構造解析を用いて精査した結果、導入したアリール基の電子的違いにより電子的性質が変化し、光学的性質と電気化学的性質が大きく異なることが明らかになりました。