有機合成化学協会誌に論文が掲載されました

当研究室での、縮環アズレン誘導体の合成と光学特性についてまとめた総合論文が有機合成化学協会誌に掲載されました。また、Chem-Stationで本総合論文が紹介されました。

Creation of Ring-Fused Azulenes that Show the Unique Optical Properties (特異な光学特性を示す縮環アズレン類の創出)

J. Syn. Org. Chem. Jpn. 2024, 82, 684－696.

庄子 卓, 関口 龍太, 伊東 俊司

アズレンは、五員環と七員環が縮環した二環式の芳香族化合物です。近年、さまざまな芳香族化合物をアズレン骨格に縮環させた多環式芳香族化合物の合成が活発に研究され、そのユニークな光学特性が明らかになっています。

　本論文では、当研究室で開発した新規なアズレン縮環芳香族化合物の合成、反応性、および光学特性、特に近赤外領域での吸収特性や酸性溶液中で発光挙動等について詳述しています。